博多祇園山笠は、1300年以上の歴史を持つ、博多の総鎮守である櫛田神社に奉納される神事です。この神事は、人形が乗った山鉾を奉納することからなり、国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
毎年7月1日から15日にかけて、博多祇園山笠が開催されます。期間中は、飾り山笠の公開や、山鉾を曳く行事が行われます。最終日の15日には、追い山と呼ばれる最大の見せ場が催され、博多の町中を山鉾が疾走し、櫛田神社に奉納されます。山鉾を曳く人々は、「おっしょい」という掛け声をかけながら、力強く走ります。この掛け声は、日本の音風景100選にも選ばれています。
博多祇園山笠は、博多の総鎮守を祝い、古い文化を継承することを目的とした神事です。1300年以上の歴史を持つこの神事は、日本の文化遺産にとって重要な役割を果たしています。
山鉾の種類や意味
博多祇園山笠は、3つの種類の山鉾に大別されます。最も豪華なのは、飾り山笠です。これは高さ約10メートルの山鉾になっており、人形や絵画などが飾られています。7月1日から14日までは、博多市内各地で展示されます。人形は歴史上の人物や神仏などをモチーフにしており、絵画は博多の風景や歴史的な場面などが描かれています。
次に固山笠があります。これは高さ約5メートルの山鉾で、飾り山笠から人形や絵画を外したものです。
7月15日に行われる追い山の際に、博多市内を曳き回します。固山笠は飾り山笠より軽く、速く走ることができます。
最後に流れ山笠があります。これは高さ約3メートルの山鉾で、固山笠よりさらに小さく軽いものです。7月15日に行われる追い山の際に、固山笠の後ろを追いかけるように曳き回します。流れ山笠は固山笠よりもさらに速く走ることができます。
山鉾は神仏の加護を得るために、櫛田神社に奉納するものです。また、博多の町の氏子や町内会によって作られており、博多の歴史や文化を伝える役割も持っています。
博多祇園山笠の歴史
博多の祇園山笠は、700年以上の歴史を持つ伝統的な神事です。この神事は、国の重要無形民俗文化財やユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
櫛田神社を総鎮守する博多の総鎮守である櫛田神社に、飾り山笠が奉納されます。
この神事は、7月1日から15日まで開催されます。期間中は、飾り山笠の公開や山鉾を曳く行事が行われます。特に最終日の15日には、追い山と呼ばれる最大の見せ場があります。
この時、博多の町中を山鉾が疾走し、櫛田神社に奉納されます。山鉾を曳く人々は、「おっしょい」という掛け声をかけながら力強く走ります。この掛け声は、日本の音風景100選に選ばれた名声を持っています。
博多祇園山笠は、鎌倉時代の1241年に博多で疫病が流行した際に承天寺の開祖である聖一国師が町民に担がれた木製の施餓鬼棚に乗り水を撒きながら町を清めてまわり疫病退散を祈祷したことから始まったとされています。安土桃山時代に島津氏と豊臣氏の戦いにより博多の街が焼け野原となったが、豊臣秀吉が帰国の際に博多の街をグループ化し復興を行ったことも博多祇園山笠の発祥に関わっています。
明治時代になると、電気の普及により担ぐ山笠で電線が切れるという問題が生じ、展示用の飾り山笠と街を走り回るかき山笠に分かれました。
現在では、7月に行われる祭で博多の総鎮守・櫛田神社にまつられる素戔嗚尊に対して奉納される神事であり、国の重要無形民俗文化財でもあります。
博多の祇園山笠は、日本伝統文化に触れることができる素晴らしい機会です。また、歴史ある文化に触れることに興味のある方には必見です。
山鉾を曳く人になるにはどうしたらいいですか？
「祇園祭の山鉾巡行」に参加する人たちの中でも、重要な役割を担う「曳き手」という職業があります。
曳き手は、山鉾の前に綱を引き、音頭取りの掛け声に合わせて山鉾を曳きます。この「曳き手」は、山鉾の所属する「流」の氏子やその親戚、友人などで構成されています。
曳き手になるためには、まず山鉾の流に所属することか、その関係者になることが必要です。その後、山鉾の流の規則や慣習に従って、曳き手としての服装や装飾品を用意し、曳き手の役割や動きを覚える必要があります。曳き手は、山鉾の流の中で指導者や先輩から指示や教えを受けながら、祇園祭の期間中に練習や準備を行います。
曳き手になることは、「祇園祭」の伝統や文化を体験する貴重な機会ですが、同時に大きな責任と労力も伴います。曳き手は、神霊の代理である山鉾を神聖に扱い、氏子や見物人に感動や喜びを与えることができるように、心身ともに準備することが大切です。
このように、祇園祭の山鉾巡行の中で重要な役割を担う「曳き手」は、多くの責任や労力が伴いますが、素晴らしい体験をすることができる貴重なチャンスです。
フランス人にも大人気の祇園山笠
福岡市博多区で毎年7月に開催される「祇園山笠」は、日本三大祭りの一つであり、迫力ある山笠を担いで走るという特長があります。
過去にもフランスの映像チームによって取り上げられ、このお祭りの歴史や文化、担ぎ手の情熱に外国人観光客から高く評価されたことがあります。
なお、祇園山笠は京都の祇園と関係がないことは頭に置いておく必要がありますが実は、博多の祇園神社から由来するという歴史があるのがおもしろいとった意見もありました。
